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塩野義製薬がJT医薬事業を1600億円で買収 鳥居薬品を完全子会社化へ
2025年05月8日(木)
・塩野義製薬が、日本たばこ産業(JT)の医薬事業を約1600億円で買収する方針を発表した。
・買収にはJT子会社である鳥居薬品の株式公開買い付け(TOB)と、JT本体が持つ医薬事業の取得が含まれる。
・JTは1987年に医薬分野へ進出したが、今回の売却で完全に撤退する。
・JTの医薬事業は、アレルギーや皮膚、腎臓関連の治療薬に強く、2024年12月期の売上高は約945億円、営業利益は92億円、従業員は1338人にのぼる。
・塩野義はHIVやインフルエンザなどの感染症治療薬を主力とするが、市場の変動に影響を受けやすく、事業の安定化が課題となっていた。
・鳥居薬品は花粉症や皮膚疾患の治療薬に強みがあり、今回の買収によって製品領域の多様化と売上の安定が見込まれている。
・買収完了後、鳥居薬品は塩野義の完全子会社となり、JT本体の医薬事業も塩野義に移管される。
・塩野義の手代木社長は「感染症に依存したビジネスモデルの限界を補完できる、理想的な買収」と会見で語った。
・JT副社長は「国際競争が激化し、今後の成長見通しが不透明」と撤退の理由を明かした。
・鳥居薬品の社長は「新体制で事業成長を加速させる」とし、今後の展望に前向きな姿勢を示した。