・アトピー性皮膚炎の患者支援を行う日本アトピー協会などが、OTC類似薬の保険適用継続を求める要望書を厚生労働省に提出した。
・政府は6月に決定した経済財政運営の「骨太の方針」で、OTC類似薬の保険給付を見直す可能性を示しており、今回の要望はその動きに対する懸念から出されたもの。
・OTC類似薬とは、市販薬と同じような成分や用量を持ちながら、医師の処方が必要な薬を指す。
・アトピー性皮膚炎は慢性的にかゆみや湿疹が生じる疾患で、肌の乾燥や外部刺激に敏感なため、継続的な薬によるスキンケアが欠かせない。
・アトピー協会の倉谷康孝代表理事は、保険が適用されなくなると長期治療に取り組む患者の多くが経済的負担に苦しむと指摘し、制度維持の必要性を訴えた。
・同協会が行ったインターネット署名には、約4万4千人が賛同し、生活への深刻な影響を危惧する声も数多く寄せられている。
・ある署名者は、保険適用外となれば物価高騰の中で「人間らしい生活」が困難になるとコメントしている。