小林製薬、広告再開へ—紅こうじ関連損失は134億円に

小林製薬、広告再開へ—紅こうじ関連損失は134億円に

2025年05月13日(火)

小林製薬は、紅こうじサプリメントによる健康被害の影響で停止していた広告活動を今月より再開すると発表しました。まずは企業イメージ広告から始め、商品広告も順次展開予定です。

同社は、補償の本格実施が開始されたことを受け、広告再開の決定に至ったと説明しています。紅こうじ関連の特別損失は累計134億円に上り、企業向け原料の回収費用や、症状の疑いがある消費者に対する医療費補償も含まれています。

一方、2025年1～3月期の連結決算では、広告停止の影響で売上高は前年同期比10.6%減の326億円、営業利益は49.6%減の25億円となりました。しかし、前年は紅こうじ関連損失が膨らんでいたため、純利益は66.5%増の16億円と改善しました。なお、健康被害の補償は昨年8月から受付を開始しており、4日時点で医療機関を受診した人は延べ2,765人に達しています。補償完了にはまだ時間を要する見通しです。