・日本薬剤師会は、子どもと保護者に薬剤師の役割を知ってもらうためのリーフレット (pdf)と短編動画「親子で知る薬剤師の仕事」を制作・公表した。少子化を背景に家庭での職業観や働く意識への関心が高まっていることを踏まえ、将来の職業選択を考える一助とする狙いがある。
・リーフレットは小学生、中学生、高校生向けに3種類を作成し、教育段階に応じた内容を用意した。薬剤師の社会的意義や薬局・病院・学校など多様な活躍の場を図解で説明し、高校生版では『親子で目指す』と題して進路選択を意識させる構成となっている。
・短編動画は約8分半で、小学生でも直感的に理解できるよう視覚と聴覚を活用。調剤業務や薬学的管理、OTC薬の提案に加え、学校薬剤師の仕事も描写している。特に患者と直接会話し、健康と安全に責任を負う職業としての“やりがい”を強調している点が特徴的だ。
・動画の最後には薬剤師になる道を紹介し、「興味を持ったら仲間になってほしい」と呼びかけている。今回制作された資料は、薬物乱用防止教室や「薬と健康の週間」などのイベントで活用され、動画はYouTubeでも公開されている。