介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース
塩野義、HIV薬と欧米販売好調で増益 感染症薬はコロナ反動で減収
2025年05月13日(火)
・塩野義製薬の2025年3月期の連結決算では、純利益が前年比5.2%増の1704億円となり、堅調な業績を維持した。
・HIV治療薬に関する特許使用料の収入や、欧米で展開する重症感染症向け医薬品の売上が増益を後押しした。
・売上高は前年と比べて0.7%増の4382億円にとどまったが、安定した収益構造がうかがえる結果となった。
・一方で、新型コロナウイルス関連の感染症薬については、前期比で26.0%減の614億円と大幅に縮小した。
・コロナ治療薬に対する公費支援が2024年3月で終了し、需要が急減したことに加え、冬季の感染拡大が起こらなかったことが影響した。
・次期となる2026年3月期については、売上高が20.9%増の5300億円、純利益が5.6%増の1800億円を見込んでいる。
・見通しの背景には、日本たばこ産業(JT)グループから医療事業を買収したことによる収益拡大と、既存製品群の伸長がある。
・大阪市で行われた決算発表会で、手代木功社長は米国における薬価引き下げの可能性について問われ、「関税や政策動向も不透明で、現時点では予測が難しい」と慎重な姿勢を見せた。