・アインホールディングスは、さくら薬局を運営するクラフトを約590億円で買収し、全株式を取得することを発表した。
・この買収により、アインとクラフトの調剤薬局事業の売上高は合計で5000億円規模に達する見通しとなり、業界トップクラスの存在感を強める。
・クラフトは2022年に事業再生ADRを申請し、日本産業推進機構グループの傘下に入っていたが、アインが同グループから今年8月に株式を引き継ぐ形となる。
・アインは「アイン薬局」などの調剤薬局に加え、ドラッグストア「アインズ&トルぺ」や雑貨店「フランフラン」の展開も行っており、事業領域を広げてきた。
・調剤薬局業界では再編の動きが加速しており、ウエルシアHDとツルハHDが年内に経営統合を予定し、合算で約4000億円の売上規模となる見込み。
・今回の買収により、アインはM&Aを通じた規模拡大戦略をさらに強化し、激化する業界競争に備える構えを見せている。