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2025/06/10 火曜日 | 業界情報

緊急避妊薬OTC化へ前進 「面前服用」必要性に賛否分かれる議論続く

緊急避妊薬OTC化へ前進 「面前服用」必要性に賛否分かれる議論続く

緊急避妊薬OTC化へ前進 「面前服用」必要性に賛否分かれる議論続く

2025年06月10日(火)

 

緊急避妊薬のOTC(一般用)販売に向けた議論が進む中、厚労省の評価検討会議は面前服用を条件とする案について、多くの構成員が必要とする立場を示した。
・この議論は、あすか製薬が「ノルレボ」のスイッチOTC申請を行ったことを受けて本格化し、薬事審議会の部会による最終判断へと段階を進めている。
・市民団体からは、面前服用が購入者にとって心理的な負担となることや、アクセスの障害となることへの懸念が示され、条件を最小限にすべきと訴えられた。
・調査では、緊急避妊薬を取り扱う薬局へのアクセスに1時間以上かかった人が2割おり、研修薬剤師が不在だったことで販売が行われなかった事例も確認された。
・一方、日本産婦人科医会の構成員からは、薬の即効性や副作用への対応、転売防止の観点から、面前での服用が必要とする意見が出された。
・さらに、性暴力の背景や若年層の性教育の遅れを踏まえ、薬局での対応には医療・福祉的な視点も必要だと指摘された。
・薬剤師会や薬局団体の構成員も、段階的にOTC化を進めることに理解を示し、初期段階では対面での対応を重視すべきとした。
・市民団体は、服用方法の柔軟な選択肢や、薬剤師への信頼による運用が理想だとする一方で、すべての条件を満たすことが困難ならば、まずは早急なOTC化を優先すべきと主張した。
・議論の総括として、今後は意見の対立がある点については両論併記した意見書を薬事審議会へ提出することが決定された。
・評価検討会議では、緊急避妊薬へのアクセス向上と、それを取り巻く性暴力や教育不足といった社会課題への対策が急務であるという認識で一致した。
・薬局・薬剤師には、若年層への支援窓口としての役割が期待されており、将来的な制度設計においても、その重要性が強調されている。

 

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