手術ミスでがん患者死亡、岡山の病院に約3,000万円の賠償命令
- 2025.05.21 (水)
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・岡山地裁は、岡山市立市民病院で手術を受けた60代男性の死亡をめぐり、病院側に約3,000万円の損害賠償を命じる判決を下した。
・男性は2017年2月に早期の食道がんと診断され、手術を受けるために入院していたが、医師は肝硬変の可能性を十分に検査せず、リスク説明も不十分だった。
・3月10日に、患部と肝臓の切除および食道の再建手術を実施。その後、再度の手術を行ったが容体は悪化し、1週間後に死亡した。
・大嶺裁判長は、医師が術前の説明を軽視し、救命を最優先とすべき状況にもかかわらず長時間の手術を強行したことを、義務違反と判断した。
・遺族は病院を運営する市立総合医療センターと担当医に対し、約6,180万円の賠償を求めていたが、判決では約3,000万円の支払いが認められた。
・市立総合医療センターは、判決内容を把握していないとして現時点でコメントを控えている。