静岡県の病院小児科医に7年6月の実刑判決、10代患者へのわいせつ行為で
- 2025.05.12(月)
・静岡地裁浜松支部は4月9日、複数の10代女性患者に対するわいせつ行為により強制わいせつなどの罪に問われた小児科医師に懲役7年6月の判決を言い渡した。
・有罪となったのは静岡県掛川市の中東遠総合医療センターで小児科診療部長を務めていた塩沢亮輔被告(44歳)。
・来司直美裁判官は判決理由において、被告が医師という信頼される立場を利用して犯行に及んだ点を「極めて卑劣で悪質」と厳しく指摘した。
・裁判所は、被告の行為が医療行為ではなく自己の性的好奇心を満たすためのものだったと認定した。
・検察側は懲役14年を求刑していた。
・公判において塩沢被告は「医療行為の一環だった」などと主張し、責任を認めなかった。
・来司裁判官は「真摯な反省の態度は見られない」と指摘しつつも、被害弁償の実施などを考慮して量刑を判断した。
・判決によれば、塩沢被告は2017年12月から2023年6月にかけて、診察を装って10代女性4人の胸などを触った。
・さらに別の10代女性6人を含む計10人のわいせつな動画を撮影し、保存していた。
・中東遠総合医療センターは判決を受け「被害者に申し訳ない」とコメント。
・同センターは「判決内容を精査し、厳正に対処する」としている。