・長崎県内の離島医療を担う県病院企業団が、患者減少と看護師不足を背景に、五島市奈留島の奈留医療センターの入院病床を休止し、入院機能を福江島の長崎県五島中央病院へ集約する方針を決定した。来年4月の実施を想定している。
・この方針は市議会で出口太が明らかにし、企業団から正式な申し入れがあったと説明された。
・奈留医療センターは2014年に病院から有床診療所へ再編された後も赤字運営が続き、近年は病床利用率が約2割にとどまっていた。支援元の五島中央病院も経営が悪化しており、地域全体の医療体制維持に影響が及ぶ懸念があると判断された。
・人材面では看護師の確保が難航しており、在籍9人のうち4人が市外派遣に依存。さらに看護師・准看護師の半数が60歳以上で、将来的な人員維持が困難と見込まれ、入院機能継続が厳しい状況となっている。
・休床後は医師2人、看護師・准看護師8人体制に縮小し、外来診療や在宅医療へ軸足を移す。初期救急は継続し、施設内に経過観察用ベッド4床を設置して短期対応を行い、入院が必要な場合は五島中央病院などへ搬送する体制とする。
・奈留島では約1700人が生活しているが、2024年11月末に急患搬送にも利用されていた唯一の海上タクシーが廃業し、搬送手段の確保が新たな課題となっている。
・市長は今後、市議会と連携して協議を進める考えを示し、企業団は住民説明会を予定している。海上搬送の問題も踏まえ、住民の意見を取り入れながら慎重に進める方針とされる。







