精神科医×ラッパー—異色の才能が生み出す表現の化学反応
- 2025.04.18(金)
精神科医として都内の病院に勤務するDr.マキダシさんは、ラッパーとしても活動し、音楽と医療を融合させた独自の表現を追求している。彼が率いるクリエーティブチーム「ドクターインダハウス」は、2024年後半から音楽活動を本格化させ、今年2月に初の単独ライブを開催。観客200人以上を熱狂させたステージは、ラップ、DJプレイ、漫談、呪物コレクターの登場など、多彩な要素を盛り込んだ。
医師としての経験がラップに活かされる一方で、音楽活動を通じて対話力を磨き、患者と向き合う際の胆力も鍛えられたと話す。MCバトルを経て実力を伸ばし、ヒップホップ界にもその名を浸透させた。さらに怪談師としても活動し、ラッパーとの怪談バトルや著作の出版を手がけるなど、多方面で活躍している。
「人間の心と行動、それを媒介する言葉に関心がある」と語る彼の音楽は、生きづらさや理不尽さを乗り越えるための支えとなることを目指している。青森でのイベント開催や地元アーティストとのコラボなど、今後も精力的に活動を広げていく予定だ。