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2025/06/03 火曜日 | 研究開発

膵臓がん悪性化の鍵となる遺伝子制御メカニズムが解明される

膵臓がん悪性化の鍵となる遺伝子制御メカニズムが解明される

膵臓がん悪性化の鍵となる遺伝子制御メカニズムが解明される

2025.06.03 (火)

京都大学の研究チームが、膵臓がんの悪性化に関わる重要なメカニズムを発見した。

・この研究により、がん転移を促進するタンパク質の発現を制御する特定の遺伝子の役割が明らかになった。

・研究結果は米国の科学誌電子版に掲載され、注目を集めている。

・膵臓がんは発見が困難で転移しやすく、5年生存率が8.5%という極めて予後の悪いがんである。

・研究では膵臓がん患者の病理組織を詳細に分析した結果、悪性度の高いがんでは「PBRM1」という遺伝子の発現量が低下していることを発見した。

・遺伝子改変マウスを用いた実験では、PBRM1の存在による低分化

・未分化がんの発症率に大きな差が現れた。

・PBRM1を持つマウスでは16匹中わずか1匹の発症だったが、この遺伝子を欠くマウスでは全20匹が発症した。

・さらなる解析により、PBRM1が「ビメンチン」というがん転移促進タンパク質の発現を調節していることが判明した。

・PBRM1が不足すると、ビメンチンの量が増加し、悪性度の高いがんが形成される仕組みが明らかになった。

・この関係性は、マウスだけでなく人間の膵臓がんでも同様に確認された。

・治療実験では、PBRM1欠損マウスに薬剤を投与してビメンチンの発現を抑制した。

・その結果、悪性度の高いがんが比較的おとなしいがんに変化し、転移も減少することが確認された。

・この発見は将来的な膵臓がん治療法開発への道筋を示すものとして期待されている。

 

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