・神戸市は、神戸徳洲会病院で患者死亡が相次いだ問題に関し、有識者会議を開催し、病院の安全管理体制が整備されたとの判断を示した。改善措置から1年が経過し、マニュアルや運営体制に改善が見られたと確認された。
・同病院では循環器内科医によるカテーテル治療後、複数の患者が死亡した事例が2023年に発覚した。死亡事例15件が国の医療事故調査制度や院内調査の対象となり、病院はそのうち3件で医療ミスを認め、遺族に謝罪している。
・今回の会議では、市保健所が抜き打ちで行った立ち入り検査の結果、事故の恐れがある際の院内調査が適切に実施されていたと報告された。多職種間の連携を促すマニュアルや職員研修の充実も確認された。
・ただし循環器カテーテル診療の安全管理については、今後も継続的に確認する必要があるとされた。
・尾野亘院長は「安心することなく、引き締めて取り組む」と述べ、改善の継続姿勢を示した。