・青森県八戸市の「みちのく記念病院」を運営する医療法人杏林会が、常勤医の数を水増しして報告していた問題で、県は医療法に基づき改善命令を出した。改善命令が出されるのは全国で3例目となる。
・調査によると、病院が常勤医と報告した12人のうち7人が基準の勤務時間を満たしていなかった。県は医師の勤務状況を正しく把握できる体制を構築し、虚偽報告の原因を明らかにした上で再発防止策を示すよう求めた。
・改善措置の期限は来年2月末で、対応が不十分な場合は業務の一部または全部の停止命令が出される可能性がある。宮下宗一郎知事は「病院は処分を真摯に受け止め、信頼回復に努めるべきだ」と述べた。
・この病院では2023年に入院患者間の殺人事件が発生。元病院長の石山隆被告と弟で主治医だった石山哲被告が、死因を偽装した死亡診断書を遺族に渡すなど事件を隠蔽したとして起訴されている。
みちのく記念病院に改善命令 常勤医水増し報告で再発防止策を要求
- 2025.09.03(水)