・愛知県小牧市は、市民病院で肺がんが疑われた60代男性に適切な対応を行わず、病状が進行して死亡したと発表した。死亡は防げた可能性があるとして、遺族へ賠償金2300万円を支払うことで和解した。
・男性は2022年9月、健診で肺に影を指摘され市民病院で検査を受けた。医師はがんの疑いを認識し、経過観察後に変化があれば組織検査を行うと説明していた。
・その後10月と12月の検査で影は拡大していたが、誤って小さな病変向けの手順が用いられ、組織検査は実施されなかった。
・2023年7月には影がさらに大きくなり、肝臓や脳などへの転移も確認された。治療は始められたが、2024年11月に死亡した。
・病院の検証では、2022年12月時点で組織検査を行い手術などの治療を進めていれば、死亡を回避できた可能性があったと結論づけた。