再生医療で患者死亡　厚労省、都内クリニックに初の治療停止命令

・東京都中央区の「東京サイエンスクリニック」で自由診療を受けていた50代の外国籍女性が死亡し、厚生労働省は29日、同クリニックと関連施設に再生医療の提供を停止するよう緊急命令を出した。
・緊急命令は再生医療安全性確保法に基づくもので、死亡例を受けた措置は今回が初めてとなる。
・女性は今月20日、静脈点滴を受けている最中に容体が急変し、別の医療機関に搬送されたが死亡が確認された。
・この治療は患者自身の脂肪組織から採取した細胞を培養し、点滴で体に戻す方法で、慢性疼痛の改善や炎症の抑制効果があると説明されていた。
・細胞加工を担当していたのは、埼玉県坂戸市の「コージンバイオ 埼玉細胞加工センター」で、同施設も命令の対象となっている。