・弘前大学は来年4月、一定の診療行為を担う診療看護師(NP)を育成する大学院2年制コースを青森県内で初めて開設する。放射線看護の高度実践コースと連携し、画像診断能力を備えた人材の育成を目指す。
・NPは修士課程で専門教育を受け認定試験に合格した看護師で、医師の手順書に基づき自律的に診療へ関与できる。救急や在宅医療の現場で医師と連携し、検査や処置を担う役割を持つ。
・新コースは保健学研究科に設置し、定員は約5人。看護師として5年以上の経験者を対象とする。放射線看護との連携カリキュラムは全国でも例がなく、画像所見の確認や補助まで担える人材を育て、初期診断の迅速化と医師負担の軽減につなげる狙いがある。
・ICTや医療MaaSを活用し、多職種チームが患者のもとへ出向く「動く総合病院」構想の中核としての役割も想定。通院が難しい地域でも医療提供を可能にする体制構築を進める。
・全国でNPは1100人以上が活動しているが、青森県内では登録者が少数にとどまり、養成機関も存在していなかった。
・背景には医師の地域偏在や専門医不足といった課題がある。青森県は医師数の指標が全国的に低く、多職種連携による医療体制の強化が求められていた。
・関係者は、地域の看護職がチーム医療の中核として活躍し、住民が安心して医療を受けられる環境づくりにつながると期待を示している。また、独自性のある教育で若手看護師のキャリア形成にも寄与するとしている。