多角展開も実らず破産へ 芦屋の医療法人が2億円の負債で倒産
- 2025.05.26 (月)
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・医療法人社団夢宏健会が神戸地裁尼崎支部から破産開始決定を受けた。負債総額は約2億円、債権者は約60名にのぼる。
・同法人は2004年に札幌で「北大前クリニック」として設立され、2020年に現在の理事長が就任。2021年に法人名を変更し、2023年には大阪市へ本拠を移転した。
・大阪の「夢宏健会レディースクリニック」をはじめ、芦屋市内で複数のクリニックを立ち上げ、婦人科・皮膚科・精神科・眼科と診療領域を拡大してきた。
・しかし、新たに開設した施設では患者数が伸びず、2023年12月期の売上は3370万円にとどまる一方、赤字は6153万円に膨らみ、財務は債務超過に陥った。
・経営悪化を受けて「芦屋川眼科」は2024年8月末で閉院し、「芦屋川皮フ科クリニック」「芦屋もの忘れと心の診療所」も2025年3月末で閉院することが決まった。
・なお、大阪市大正区の「夢宏健会レディースクリニック」は第三者への事業譲渡によって営業を継続している。